インスタントで済む味覚

Coffee Talkコラボカフェやってるんだ!? と検索してみたらゲーム内に登場したおしゃれな飲み物だったりキャラクターグッズだったり、何ともゲームの雰囲気に合った素敵な内容でいいなあとなったんですが期間内に行けるかな、行けるといいな……(この時期は心身の調子を崩しやすく今年もストレス性の湿疹や咳が出始めています)。このゲームに出てくる洒落た飲み物を味わってみたいものです、毎日コーヒーを飲んでいると言ってもインスタントコーヒーをマグカップに適当にザッと出してポットのお湯と牛乳をダーッと注いでグイーッという感じなので、たまにちゃんとしたものを飲むと舌がびっくりしますがたまには自分の味覚にもそういうものを味わわせてあげたいですね。

Coffee Talkは夜に営業するカフェのマスター兼バリスタとなっていろいろなお客様と会話を楽しみつつ飲み物を提供していくゲームなんですが、いろいろなお客様が本当にいろいろで、人間の他にもエルフだったりサキュバスだったりオークだったり人狼だったり吸血鬼だったり果ては地球外知的生命体といろんな種族が共存する世界なのです。衝突があれば和解もあり種族を超えた友情や恋愛もあり、文化や宗教や言語や人種といった現実世界でもありうる出来事が異種族間のものとして描写されています。私としてはゲーム内のキャラクター個人間の問題として捉えがちなのであまり意識していないのですが。

序盤にはエルフとサキュバスのカップルがそれぞれの家族や価値観のことであわや破局かというイベントがありましたが、それぞれが店に来るけれど互いに連絡は取れていないとか、プレイヤーは他の常連客とのやりとりで少し考えを整理したりする彼らの様子を見守る立場なのが絶妙なんですよね。それからネコミミ族(ワーキャットとか猫又とかそんな感じでしょうか)のアイドルとその父親のぎこちなく根深いすれ違いだったり、もちろんトラブルや不和だけでなくオークと人魚のゲームクリエイターが知り合って交流を深める様子を見守るようなほんわかした人間模様もあるのが嬉しいです。

懐かしい感じの2Dグラフィックですが、店の外観と夜空と照明の色合いが素敵だしキャラクターのちょっとした表情の変化もいいんですよね。プレイ中にスクショを撮っていたら良かったんですがしばらくスクショを忘れて進めていたので細かい感想を記録できないのが歯がゆいですが、ちょうどエルフのベイリースとサキュバスのルアのカップルが丸く収まったところです。

あら~~~~良かったねえ~~~~とほっこりしていたら、人狼のガラが暴走モードでご来店。以前にも変身衝動を抑えるための飲み物のブレンドが話題になっていたのでそれを出そうとしたんですが3つの材料のうちひとつを失念してしまいまして、左下のスマホから開発済みのレシピを見れるんですが

ぐえーーーーレシピ開こうとすると咆哮でキャンセルされる! カンニングなしのイベント戦だこれ! ガラハッドのレシピどうだったかなー!? 紅茶と何かとショウガなんだよなー! と平静を装いつつ店主午睡の手元もガクブルだったことでしょう。どうにか正解のガラハッドを淹れて飲んでいただきました。

舞台は雨の多いシアトルなので雨模様の日もこのゲームの雰囲気を味わえば少し気分が上向く気がします。そしてちょっといい飲み物を飲みに行きたくなりました。