お風呂って温かいですね

ジャンププラスで続テルマエ・ロマエを読んで「うわ~前作の序盤の空気感~!」と懐かしさや変わらない面白さを噛み締めたんですが(ルシウスすっかり面倒な爺さんになって……いや元から面倒なおじさんだったな? となるのと蒸し生首の天丼が最高に良かった)、前作のエピソードや単行本表紙のデザインなどを思い出しているうちに入浴欲が高まったのが今日まで続いています。別に温泉に行くとかの話ではなく、自宅の浴室の、普通の湯舟に浸かるだけです。

私はあまりお風呂が得意でなく「体を洗わなければならないので入るが……気乗りしない……最初のハードルが高い……」となってしまうタイプです。うつ病を患ってから無気力状態が強くなる時期があって、その頃なんかはひどいもので「風呂に入らないと眠れない、でも風呂に入りたくない、でもそれはいけないことだ……」で夜明け前に観念して浴室に潜り込むなんてことはザラだったし、ごめんなさい今日は洗顔と足を洗うので許してください! 着替えますから! みたいなことも良くありました。

風呂という日常の面倒だけどやらないといけない行為を、文化だったり癒しだったり楽しみだったり面白い描き方をしている漫画だったことを思い出したところに試供品で貰った入浴剤がありまして、じゃあ入れるか! とこの数年なかったようなお風呂フィーバーが来ました。別に特別なことはない、何ならつまらない方の風呂だと思いますが、じっくり湯に浸かる気分になったのも何年ぶりかというくらいで「あったけえ……」としみじみ思いました。ちょうど寒い日が続いていたのと腰が痛くなっていたのも後押ししてくれています。

入浴剤だって別段おしゃれでもなんでもない、むしろ昔からあるようなシロモノです。色も匂いもはっきり分かりやすいのがワッと立ち昇る、それに浸かりながらパッケージの効能をじっと読むのが何とも楽しかったです。子供のころからああいった能書きや原材料を読むのが好きな人間でした。

漫画がきっかけで入浴剤がモチベになって風呂に入るって聞くと子供かな? という感じですが入浴剤がメンタルにも効くのならそれってお得ですね。