帰れない

8番のりば無事コンプリートしました。ネタバレいっぱいの感想です。

最初に触った時は暗転ワープマネキンや全開きドアに吹っ飛ばされてしおしおになってましたが、もう一度触ったらびっくりするほど落ち着いてやれました。

この前方車両に行くドアが勝手に全開になってるやつで何度も死んだんですが、「ひとりでにドアが少し開く無害な異変が既にある」「車両に入ってすぐ分からなければ途中で何か起きるか本当に何もないかのどちらかなのでダッシュしがち」の合わせ技だったのかなあと今になっては思います。開いているドアの前に立っちゃってからノイジーな人影に気付いて「うわっこれ後ろに下がればいいのかえっとえっとあっ死んだ」を3回くらいやった気がします。開いたドアをしばらく放置しないといけないのもジリジリしますね。走り抜ける・待つ・解き方があるの3パターンにしてもポスター系の異変なんかは凝視したらわりとすぐ戻ってくれたような……いやどうだろう、ZONEの吊り広告はいつ戻るのか怖くなった気もしますが。

8番出口の時は異変があるか否かで行動が違う上で自分の判断が正解かどうかがキモでしたが、今作は進むか戻るかの二択ではないので見逃しはまずないですし、間違い探しにはできないのでギミックのびっくり度合いや怖さも大きいですね。今作はおじさんの隣に座れちゃうのが嬉しい反面、おじさんががっつり殺しに来ていて「正気に戻ってよおじさんッッ!!」な場面も多々……いやでもトゥルーエンドのおじさんにはグッときましたね。……グッときたものの、どうも気付かないうちに通り過ぎた異変があるなと思ってもう一度コンプリートしましたが、1周目はこれとこれを見落としていたらしくてですね。

やはりダッシュしていたのが原因なんでしょうかね……? ドアが全開になってそこから出ようとすると落ちる異変があるのでそれとごっちゃになって走り抜けて巨大な手に気付かなかったんでしょうか。それにしたって鈍すぎないか? 奥に行ってから振り返ると各ドアから手が突っ込んできていて、それも突っ込み方が全部違ったので良い仕事してるなと思いました。

感覚では今回即死系の異変が多い気がしたんですが、考えてみたら出口の方で異変を見落として0番に戻されるのと同じですよね。今作だと異変を見落として進むのが不可能と言うかむしろ見落として詰まらないための即死なんでしょうか、自分でもよく分からなくなってきました。引き返す選択がないぶん異変の演出とがっつり向き合うはめになるのはホラー感が増して怖くもあり面白かったです。チラズアートの8番ライクゲー、新幹線0号の後半が「異変があったら進む」にルールが変わって異変の起きた空間を進まないといけない怖さがありましたが、そうした怖さに演出を振っているので出口とは違ってしっかりホラーゲームの作りでした。そのぶん演出の怖さや驚きをどの程度楽しめるかがキモなんでしょうが、私はしっかり驚いたり死んだり笑ったりしたので大変満足しました。

行先案内くんはなんであんなに親切なんでしょうね。